「豚1頭、いくらに化けるか？」テーマに第6回勉強会

3種類の枝肉を使い定員超の70名様に受講いただきました


　豚肉勉強会（呼びかけ人：桑原康（農）富士農場サービスグループ代表）主催の第6回勉強会が:公益社団法人全国食肉学校(群馬県佐波郡玉村町)で4月1日(金)〜2日（土）の2日間にわたり開催され、全国各地から養豚生産者や飼料会社、食肉流通会社などの方々が定員を大幅に超える70名様参加されました。

　昨年4月3日の第3回勉強会も「豚丸ごと1頭を喰らう」をテーマに全国食肉学校で同様の研修を行いましたが、好評につき2度目の開催となり、さらに日程を2日間に伸ばしました。

　今回のテーマは、「豚1頭、いくらに化けるか？」。1日目の午前中は、全国食肉学校教務部長の古澤栄作さんによる豚肉の歩留まり、品質欠格要因、部分肉出来高、部分肉原価計算などの徹底解説を聴講。

　午後からは実習室に移動し、完全無投薬養豚でお馴染みの�牛]原養豚（群馬県高崎市、江原正治社長）の「無薬ハーブ豚」（LWD）、JA上野村（群馬県多野郡上野村）の「いのぶた（猪豚）」、富士農場サービスのデュロック純粋種の3種類の半丸枝肉が教材として提供され、それぞれの枝肉を脱骨、整形、小割、筋引き、スライスをしながら各部位の特徴や、それぞれの枝肉の歩留りや肉質、脂質などを比較、学習しました。

　実習で処理した豚肉はソテーとしゃぶしゃぶで試食し、それぞれの風味や食感などを確かめました。1日目終了後はJA佐波伊勢崎本店内「レストランけい」で懇親会を行い、親睦を深めつつ情報交流を行いました。　

　2日目は、「どの部位をいくらで売れば利益がでるか？〜卸売価格から小売価格の決定」、「実際の豚肉販売における売価設定」をテーマに古澤教務部長による講演が行われ、枝肉から正肉、精肉の価格設定方法などについて詳しく学習しました。

　全国各地からご参加いただきました方々、講義・実習を行っていただきました古澤教務部長はじめ全国食肉学校の方々、大変お世話になりました。ありがとうございました。

　次回（第7回）勉強会は、TPP（環太平洋パートナーシップ）をテーマに7月に緊急セミナーを予定しています。ご期待ください！




▲　3種類の半丸枝肉を使って実習


▼　今回提供いただいた枝肉の生体写真（上から順に、「無薬ハーブ豚」、「猪豚」、「デュロック純粋種」